「君住む街へ」おかえり編
伊東歌詞太郎さんのワンマンLIVEツアー2019
「君住む街へ」阪名東編 ~マイホームタウンへ~
大阪なんばHatch、名古屋DIAMOND HALL、東京豊洲PITで開催された
3公演に参加して来ました!
おでかけ編はコッチ↓
もともと東京だけ参加のはずだったのに、気づいたら大阪と名古屋にもいた。あれ?
でも北海道公演に参加したとき直感で「これは行かなきゃ」と思っちゃったからさ?
いや~直感、大正解。
☆北極星
「Intro」から、ドラムの音をきっかけにこの曲のイントロにそのまま繋がるライブならではのアレンジが堪らなく好きなんだよなぁ。
ツアー本編ではそれがなかったから尚更、流れが分かった瞬間の「来た…!!!」という興奮は一入だった。
ツアー直前の立命館でのライブの最後にもこの「北極星」を歌っていて、それがまるで「ここからツアーが始まるんだ」と言われてるようでとても昂ぶったのを覚えている。
というか、この曲くるたび毎度泣きそうになるのをどうにかしたいんだけれど、たぶんもうどうにもならないんだろうな笑
あと東京公演、出て来たとき「あれ、いつもと雰囲気違うな…?」と思ったら、やっぱりお化粧と髪型セットしてらっしゃった…!!
個人的にはいつものノーメイク&無造作ヘアーが好きなんだけれど、ご本人曰く「ちょっとだけカッコイイ、ちょっとだけビジュアル系」な お姿も新鮮で良きでした。
メイクをするに至った経緯を「DVDにもできるくらい解像度の高いカメラを入れたから」と言い訳するように話す歌詞太郎さん、かわいかったなぁ…笑
☆It's all right!
この曲はもう問答無用で楽しい。
手拍子して、声出して、こんなん楽しくないわけない。
歌詞太郎さんもめーっちゃくちゃニコニコしてて楽しそうで、良かったねぇ良かったねぇという気持ちになる。
最後のフェイクが本当に自由で楽しそう。
☆つながって
1番のサビと同時に、客席に突如大きいゴムボール?的なものが登場。
私は絶賛 野鳥の会の真っ最中で歌詞太郎さんのお顔しか見てなかったので最初ボールの存在に気が付かなくて、レンズの向こうの彼が近づいてくるボールを追いかけて殴ろうとしている目線や動きに「?????」となっていたのはココだけのハナシ笑
ボールは赤とか黄色とか緑とかすごくカラフルで、ぷよぷよを意識しているのかな?と思ったりもした。
や~~~それにしても、ボールを追いかけて楽しそうにパンチしたりキックしたりしてる様子があまりに無邪気で可愛すぎて眩暈がした。
札幌公演で「お金(ガッポリ👌の手振り付き)が入ったんで阪名東の演出はいろいろやってみたい」的なこと言ってた人が選んだのがこのゴムボールぷわぷわするやつて…………………………………
いや可愛すぎか???????
可愛すぎか?????????(2回言う)
伊東歌詞太郎、罪深い。
名古屋はゴムボールが風船に変わっていた。
ゴムボールよりも制御の効かない風船に振り回されてわちゃわちゃしてるの可愛すぎて心臓が苦しいです。
東京はおっきい風船の中にちっさい風船がいくつか入ってて、しばらくぷわぷわしたあと突然割れて中から小さい風船が出てくる、というものだった。
パン!パン!と景気良く割れてくからスナイパーでもいんのかと思ってちょっと笑ってしまった。
3公演とも演出ちょっとずつ変えてきてくれたの有り難いな~~~楽しかった!
☆惑星ループ
ゴムボールぷわぷわで既にもう瀕死だったのに、ココに来て惑星ループて。
完全にノックアウトされた。
お馴染みのフレーズで一斉に手をクルクルさせる客席を見てニコーーッと満面の笑みを浮かべながら一緒にとぅっとぅるしてた。
とぅっとぅるしてたよ伊東歌詞太郎……。
「可愛い」と思う感情以外すべて消失したかと思うくらい、ただただ頭に浮かぶのは
か わ い い
の4文字だった。
☆MC
「回を重ねるごとに拍手が大きくなってきてて、それがすごくあたたかくて。
手拍子とかリアクションっていうのは、音楽が伝わったときに自然と沸き起こるものだと思うから、嬉しい。本当にありがとう」
って、そんなこと言われたらずっと拍手していたくなってしまうから困るな。
彼が魅せてくれる最高の音楽に対して返せるものが拍手くらいしかないからいつもそれを精一杯やっているけれど、そう思ってくれているなら嬉しいなと思った。
東京公演。
毎度毎度この最初のMCで感極まってしまって、でも泣けない(彼曰く涙腺が崩壊している)状況に、スタッフからも「いつ泣くんですか」みたいなこと言われる、と冗談めかして話していたのだけれど。
なんかね、その「泣きたいほど心が震えているのに涙は出ない」という状況、分かるなぁと思ってしまうから私はあまり笑えなかった。
私も少し前までは、というか歌詞太郎さんのライブに参加するようになるまでは、あまり泣けない人間だった。
どんなに感動する小説を読んでも、映画を見ても、心にはいろんな感情が渦巻いているのに涙は出なくて。
今は歌詞太郎さんのライブ以外でも、ふとしたときに涙腺が緩んでしまうことが多くなったのだけれど、だからといって心に抱く感情は今までと変わりない。
だから涙なんて、出ても出なくてもどっちでもいいと私は思う。
世の中には涙を流しながら薄っぺらい言葉を吐く人だってたくさんいる。
でも彼は、どんな気持ちでステージに立ち、私たちに感謝の言葉を紡いでくれているのか、それは涙なんか流さなくたって十分伝わってくる。
だからそんなに「涙が出ない」ことを気にしなくてもいいのになぁ。
☆さよならだけが人生だ(大阪)(東京)
美しかった。美しかった。美しかった。
あまりの美しさに涙が出た。
照明の演出、神では?????
オレンジの間接的な光から始まって、
二番の伴奏が入ってくるとこで一気に背中側から青い光がぶわあって上がってくるの本当に最高だった。
鳥肌立った。
☆その暖かな手を(名古屋)
変えてきた…やっぱりセトリ変えてきたよこの人…
全身を震わせて歌う姿に圧倒されて棒立ちで見てしまった。
「本当に歌が好きだ」のとこ、ボリュームのつまみ上げたかと思うくらい力強くて長かった。
☆365
手紙のように、現れては消えていく歌詞の演出が素敵だった。
「愛してる」という言葉をこんなにも力強く歌う人がいるんだな。
「うまく注げるかしら」のとこ、ちゃんと花嫁の顔してた。
憑依型アーティスト恐るべし…
ちょうど少し前の「ぼくラジ」で
「1番はこれから何年も一緒に過ごしていく夫への気持ち、2番はこれまで何年も何年も一緒に過ごしてきた家族への気持ち。”愛してる”なんてなかなか言えないけれど、言えなくなるかもしれないけれど、”ありがとう”も”愛してる”も根本は同じ」という話をしていて。
そういう気持ちで彼が歌っているから「愛してる」がまだよく分からない私の心にも響くのかな、と思った。
☆約束のスターリーナイト(大阪)(東京)
ずるいよなぁ不意打ちなんだよなぁ。
東京公演、最後のロングトーンの伸びが凄まじかった。
永遠に続くんじゃないかと思うほど。
☆小さなころから
「蹴り続けた石が消えたマンホールが
見えないものを見ようとしていた夜空が」
のところ、
あの時の彼の目には石もマンホールも夜空も、見えていたような気がした。
そこから続く
「何回も君のこと助けてきてくれた」の時の表情。
今にも泣き出しそうな顔で笑うからこっちが泣いてしまった…。
人との繋がりとか、家族とか、愛とか、そういうものを感じられる選曲の流れだった。
☆MC
「音楽と人格は切り離せない。
それぞれ別だっていう奴もいるけど、
どんなにいい音楽やっててもステージ降りてクスリやってたら嫌だろ。女泣かせてたらクズだなって思うだろ。
関係なくなんかない。
俺はいつなんどき、盗撮だろうが盗聴だろうが、されたって構わない。
伊東歌詞太郎の家に盗聴器仕掛けてみろ?!みみ~ぽん~って声しか聞こえないからな?!」
って言ってて、それはそれで別の需要があるのでは……なんてことを思った(コラ)
そして彼はこうも言っていた。「音楽業界を信じている」と。
彼の尊敬する人は信じていないと言ったそうだけれど、音楽業界にも「人」はいる。
「人」がいるなら、信じられる、と。
「今年中にメジャーデビューは無理だけど、
それは決して後ろ向きなことじゃない。
今ここにいるのは
”伊東歌詞太郎”と”伊東歌詞太郎の音楽”を信じてついてきてくれてる人たちだと思うから。
その人たちのためにも、
ちゃんと”伊東歌詞太郎の音楽”を大切にしてくれる人のところにいくよ。」
☆アストロ
「そんな気持ちを込めてこの曲を歌います」ってMCからの流れで始まったんだけど、
それ聞いてからだとめちゃくちゃ沁みた……
彼が時折、挑戦的に見上げる視線がやっぱり好きだ。
☆ワールドランプシェード
いやもう、歌詞がエモい。
buzzGさん、良い曲作り過ぎでは…?
すごいなぁホント……
「ワンコードでその存在を確かめたくて鳴らすよ」
のところで左腕をバッ!と真横に伸ばすのがめちゃくちゃかっこよかった……
☆からくりピエロ
ツアーが進むごとにどんどんアレンジが変わっていくのが楽しかった。
終盤の一緒に歌うところ、定番だけどやっぱり声出せるの嬉しいな。
ギターと向日葵、それと夜空のイラストがとても印象的だった。
今後動画に…なるのかな?
おでかけ編のセトリにはなかったから聴けて嬉しかった。
「世界が好きだ」と歌う伊東歌詞太郎はこんなにも尊い……
☆MC
大阪だったかな。
「語弊を恐れずに言うと」と前置きしてから彼はこう続けた。
「音源のアストロが下手に聴こえた」と。
「音源は記録芸術。
でも自分は瞬間芸術を生きているから、過去のものはどんどん下手になっていく。でもそれが素晴らしいと思う。」
自分で自分の音源を下手っていう人、初めて見た。笑
でも私も、下手とは思わないけれどライブで定番の曲はやっぱりライブが一番だな、とは思ってしまう。
「ICSFL」とか「僕だけのロックスター」とか、ライブが楽しすぎて音源だと少し物足りなく感じる気持ちは、正直ある。
ライブver.とか売りません??あーでも結局またすぐ次のライブがよりよくなるからそれすらも意味なくなるか……
うん、やっぱりライブに行くしかないな。笑
☆真夏のダイヤモンド
この曲はやっぱり楽しくなってしまうんだよな~~~!
今後のライブでもぜひ定番曲に入れて欲しい…!
☆革命トライアングル
全身でリズムをとりながら激しく歌う姿がめちゃくちゃカッッッッコよかった…
歌い終わり、乱暴にマイクを口元から離す動作がカッコ良過ぎて見るたび息を呑んでしまう。
手拍子がほんとに楽しい。
「すれ違う」とこでいつも身体をクルッと後ろに向けて「すれ違っちゃう」の、好き。
☆I Can Stop Fall in Love
タオル~~~!
サビのとき、「ジーザス!ジーザス!」とかの掛け声が後ろのスクリーンにポップな書体で表示されててかわいい~~~~~!となった。
☆magic music
☆帰ろうよ、マイホームタウン
この2曲が来ると、もう終わっちゃうのかぁ…と少し寂しい気持ちになってしまう。
でも彼が楽しそうに幸せそうに歌ってくれるから、それ以上に楽しいなって気持ちの方がやっぱり勝ってる気がする。
☆パラボラ~ガリレオの夢~
もう何度も何度も聴いた曲だけれど、どれだけ聴いても色褪せないし聴き入ってしまうから本当にすごい。
最後の「死ぬほど冷たい空を越えて」の「越えて」のところ、
上げてくアレンジ最高に良かった。
☆僕だけのロックスター
「今日のライブが最高だから来れた人、良かったね!!」
東京公演、そんな叫びから曲に入ったのだけれど、ちょっと他人事みたいな言い方にふふっとなってしまった。
でもほんとに、本当にそう思う。来れて良かった。
手拍子に力入っちゃっていつも終わったあと手の平が痛いんだよな。笑
歌詞太郎さんはアンコールからバンドメンバー紹介まで、終始めちゃくちゃ楽しそうだった。
東京公演のアンコールには5公演キーボードを担当されたハナブサさんもしれっといらっしゃっていて笑、
歌詞太郎さんは「えーなに来てくれてるんですか~!喜」なんて言ってたけれど、
それ見て、こういうの なんかいいなぁ~と思った。
このライブを作り上げるために本当にいろんな人が関わっているんだよなぁと改めて感じた。
グッズの話。
大阪、名古屋とアンコールでパーカーを着て来た彼は、
「こうしてグッズのパーカーを着て出てくるけれど、グッズを買えとはまったく思っていないから」
と念押すように話していた。
今回のツアー、私はまったく売り切れに遭遇することなく欲しいものが買えたのだけれど、
これって、当たり前じゃなくて もの凄いことだ。
それだけたくさんたくさん、考えてくれたってことだから。
でも「キャパと同数のグッズ持ってくのはかなり強気だって、いろんな人に言われるんだ。本当だよ?」と
困ったように話す彼を見ていると、少し切なくなった。
「グッズ売り切れました、ありがとう」じゃなくて、「買えない人いたんだ、ごめんね」って言わせてしまうの、やっぱりツライ…
買えなかった人に心を向けるのは、すごく「歌詞太郎さんらしい」なと思うのだけれど、
そこを気にしすぎると苦しいんじゃないかなって、心配になってしまう。
100人いたら100人が満足に欲しいものを買えるように手配をするのって、本当に本当に大変なことだと思う。
99人が満足したと言う声よりも、1人の不満が彼に「ごめんね」と言わせてしまうことを悲しいと思ってしまうのは、私だけじゃないと思うんだ。
次は「グッズ完売、おめでとうございます」って言えたらいいな。
そういう気持ちをもって、声に出してくれる人が増えたらいいな。
こんなに素晴らしいライブを魅せてくれているのに。こんなに楽しいライブを創ってくれているのに。
彼が謝る姿、もう見たくないな。
このツアー中、彼はずっと「芸術の神髄に触れたい」と言っているけれど、
なんかもう「伊東歌詞太郎」という存在そのものが一つの「芸術」だな、と思った。
突き詰めすぎて本当に歌詞太郎さん自身が芸術になってしまったんじゃないかと、今日までのライブを見ていてそんなことを思った。
「ライブを日常にしたいと思っていた。
ライブなんてせいぜい2時間程度。
だから毎日4時間5時間、歌を歌えばそれが日常になる。
でも1人で歌ってるときとライブで歌ってるときはやっぱり違う。
音楽が好きだなって気持ちも楽しいって気持ちも変わんないのに、じゃあ何が違うのかって、
それは笑顔見せてくれたり、泣いてくれたり、手拍子してくれたり、拍手してくれたり、
そういう”あなた”がいないんですよね。
だからやっぱりライブは”特別な日常”なんだなって、ツアーの最後にしてようやく分かりました」
東京公演、始まって最初のMCだったかな。こんな話をしてくれた。
私にとって、日常を積み重ねた先にあるご褒美がライブだから、それはやっぱり特別なもので。
だから彼にとってもその「ライブ」が「”特別”な日常」であることが、すごく嬉しいなと思った。
「今までのライブを礎にして、最高だった今日のライブすらも礎にして、もっともっといい景色を”あなた”と一緒に見に行きたいです」
捌ける前の最後の言葉。
後ろまでちゃんと声が届いていることを確認してから、マイクなしで伝えてくれた言葉。
今回のツアーをずっと見てきたから、その言葉にはものすごい説得力があった。
彼の背中についていけば、今日よりももっとすごい最高の景色を見せてくれるんだろうなって、本気で思う。