memo

しがないオタクの感想置き場

さよならのかわりに

 

明るい話題ではないし、読むとしんどくなるだろうから迷ったけれど、

TLにも何度か写真をあげたりしてたし、個人的にも残しておきたいなと思ったので書いておきます。

 

 

 

 

 

2021年3月24日、

約2年間 一緒に過ごしたハムスターを見送った。

 

 

年齢は2歳4ヶ月。

寿命というよりは病気が原因だと思う。

右耳の奥に膿の袋のようなものが出来てしまったらしく、取り除くことは不可能で、薬で対処してたけど、結局私が最初に病院に連れていってから10日しかもたなかった。


この10日は、あまりにも短かった。


それまでは年齢の割に運動もしてたし、ご飯も普通に食べていたのに、だんだんと自力でご飯を食べられなくなり、動かずじっとしているようになった。


2回目の病院に行くまでの1週間で体重がガクッと落ちた。


「このままじゃ危ない」と飲み薬の栄養剤をもらったけれど、

その時には「来週また来てください」とは言われなくて、あぁもうこれ以上出来る処置はないんだろうなということを悟った。


水も、ご飯も、自力では口にしようとしないけど、すり潰してペーストにしたり、ものすごく小さく切って口元に持っていくと食べてくれたから、食欲があることにホッとしていた。


呼びかけても反応が薄い(恐らく聴こえてない)ことが多くて、いろいろ考えた結果、息を吹きかけて存在を教えるのが一番効果があった。


右耳は、素人目にも分かるほど日に日に腫れて、最終的には黒く壊死したようになってしまった。

痛みがあるのか、感覚はあるのか、それすらも分からなかったけれど、見ていてすごく痛々しかった。

 


最期の日の前日の夜、いつものようにパーカーのお腹のところに彼を入れて3〜4時間くらいずっと一緒に過ごした。

彼が起きてきたら部屋に戻そうと思ってたけど全然起きる気配がないまま私が寝る時間が来てしまったので、名残惜しいなと思いつつ部屋に帰した。


そしたら、これまでの元気のなさが嘘のようにすごく活発になって。

ご飯も、それまでずっと柔らかいものしか口にしなかったのに、固形のチーズを、そのまま手に持って食べ始めて。


ビックリした。

 

何が原因か分からないけど、食欲が戻ったのも、ちょっとだけ元気になったのも、心の底からホッとした。


最期の日の朝も、変わらず食欲があって、母と「峠は越えたのかな」なんて話していた。

 


でもお昼頃、寝ていた彼が突然、ひっくり返って苦しそうにもがき始めて。

慌てて身体を戻してあげたけど、それから明らかに様子が変わった。

いま思えば、あれは死ぬ前の痙攣だったのかなと思う。


部屋から出し、彼の好きなブランケットの上に乗せると、その上をふらふらと落ち着きなく歩き回り、止まり、歩き、また止まり……を繰り返すようになった。

足のふらつきはこれまでも多少あったけど、足じゃなくて彼自身がふらついているような、いま自分がどこにいるのかすら分かってないような、そんな感じの動きだった。


ご飯をあげたら少しは落ち着くかなと思って彼の好物のイチゴを小さく切ってあげようとしたけど、どんなに近くに持っていても食べようとはしなかった。


朝までは、口元に持っていったら食べたのに。


今は食べる気分じゃないだけなんだろうなって自分に言い聞かせて彼を部屋に戻したら、充電が切れたみたいに眠り始めた。

呼吸がとにかく小さくて、じっと見ないと息をしてるかどうか確かめられなかった。

 


それからは、10分おきくらいに彼の様子を確かめながら仕事をした。在宅勤務で本当に良かった。

一度、ガサガサッと音がしたから慌てて覗くと後ろ足で顔を掻き、そのまま足を上げて寝る彼の姿が見えた。

豪快な寝相だなってちょっと笑って、仕事に戻った。

 


その10分後に覗いたとき、

寝ていたはずの彼の目が開いていた。

 


嫌な予感がして、急いで彼の身体に触れた。

いつも呼ぶ時しているように息も吹きかけてみたけど、ヒゲも鼻も動かない。

軽く身体を揺らしてみたり、頬のあたりを撫でてみたりしたけど一切反応はない。

 

目は開いたまま。


心配した母が「お水持ってこようか?」「毛布持ってこようか?」と言っているのに返事をしたかったけど、言葉が喉でつっかえて出てこなかった。


もういらない、大丈夫。


伝えたいことはそれだったけど、

口には出せなかった。


「……息してないの?」と聞かれて、頷くのが精一杯だった。

 


力の入っていない彼の身体を抱き上げて、布で拭いてあげた。

最期の方は自力で毛づくろいもあまりできていなくて、口元や手が汚れてしまっていた。

もともとは綺麗好きな動物だから、それもすごくストレスだっただろうな……

 

 

2〜3年が寿命であることはもともと分かっていたし、彼が弱り始めてからは、こういう日が遅かれ早かれ来ることはずっと覚悟していたけど、やっぱりいざ目の当たりにするとこんなにも苦しいんだな。

 

 

基本的には臆病で人見知りだったけれど、私と母にはベッタリで、撫でられるのが好きな子だった。

 

よく私のお腹の上や足の間に挟まって寝ていた。

まるで犬みたいに横向きだったり仰向けにお腹出して寝てることも多くて、小動物なのにそんな危機感なくて大丈夫か…?ってこっちが勝手に心配してたけど、それだけ安心してくれてるのかなとも思えて嬉しかった。

 


2年間、ほぼ毎日彼と過ごした夜の時間がぽっかりと空いてしまって寂しい。


夜ってこんなに時間があったんだなぁって、彼が齧って開けたパーカーの穴を見ながらぼんやり思う。

 


一日でも長く生きていてほしいと願うのは私のエゴだけれど、不自由な耳を抱えてほとんど動かずじっとしてただ息をするだけの日々が彼にとってどれくらいツライものだったのか私には分からないから、そういう日々が短くて済んだのは、彼にとっては良かったのかなぁなんてことを考える。


でも「彼は幸せだったと思うよ」と周りに言われると、本当にそうなのかな?って思ってしまって胸が苦しくなる。


私が、耳の異変にもっと早く気付いていたら。

もしかしたら、もっと違う対処方法ができたんじゃないか。

もっと進行を遅らせたり、なるべく苦しくない方法があったんじゃないか。


言葉を喋れない彼の異変に気付けるのは私しかいないのに、私のせいで彼が余計に苦しむことになったんじゃないか。


そう思うと、彼に申し訳ないし、自分の不甲斐なさがツライ。


だから彼が少しでも「ここに来て幸せだった」と思ってくれていたら嬉しいなと思う。

 

 

さよならのかわりに、

幸せな時間を過ごさせてくれてありがとう。

https://open.spotify.com/track/6G2yz0BnurSnXgeCE7JTJZ?si=_jLYtbDvRLitsnLgzhTDdg

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

f:id:yu_s3829:20210328030150j:image

f:id:yu_s3829:20210328030358j:image

f:id:yu_s3829:20210328141425j:image

f:id:yu_s3829:20210328141445j:image

f:id:yu_s3829:20210328030619j:image

f:id:yu_s3829:20210328140741j:image

f:id:yu_s3829:20210328030616j:image

f:id:yu_s3829:20210328140810j:image

f:id:yu_s3829:20210328141514j:image

f:id:yu_s3829:20210328030623j:image

f:id:yu_s3829:20210328030629j:image

BANANA FISH

 

 

 「BANANA FISH」というアニメを見た。

 

 

テレビで放送されたのは2018年。

そして今は2020年、しかも終わりかけ。

 

なんで今?って感じだけど理由は超単純。

dアニさんが「もうすぐ配信終了するよ」ってお知らせしてきたからだ。

 

でも見終わってから気づいてしまった。

アマプラにもあったから別に今すぐ見る必要なかったってことに…

 

でもいつかは見たいと思っていたし、そのきっかけをくれたと思っておこう。

 

それに、この作品を”今”見ることができて良かったなって思う。

仮に放送当時の2年前にこの作品を見ていて、今と同じ気持ちになれたか正直分からない。

 

 

続きを読む

TOKYO-STATIONという曲

 

伊東歌詞太郎さんの「TOKYO-STATION」という曲を聴いて、あまりにも感情が抑えきれなかったので書きました。

 

伊東歌詞太郎さん作詞、40mPさん作曲、という時点で神曲の予感しかしなかったけど本当にその通りだった。

 

なんだこの曲、凄すぎる。

 

youtu.be

 

 

まず歌詞の対比が すごくいい。

 


「僕」の世界は太陽が見えなくて それが怖くて。

でも「私」の世界は太陽が眩しくて 満たされていて。

 


「僕」にとって「答え合わせ」は危険なことだけど、 

「私」にとっては「答え合わせ」なんてする必要すらないものだと思っていた。

 

 

 

「ひとつ間違えたら この未来はきっと君のものになっていた」

っていう「僕」の視点でのこの歌詞、

 

なんで「間違えたら」なんだろうって、初めて聞いたときはピンと来なかった。


でも、

 

「僕」の中で「夢」と「君」は別々のもので、両立はしなくて、

だから「夢」を選ぶことを決めた「僕」にとって、

「君」を選ぶ選択肢は「間違い」になってしまうのかって、

 

そう思ったら、シンドさとエモさで弾け飛びそうになる。

 


でも、見方を変えれば、その「ひとつ」

たったひとつで「君」を選ぶ未来があったんだよね……?

 


サビの「でもなんで?」という「僕」自身への問いかけ。

「望んでいた未来は 今の僕以上はいらない”はず”」って、

まるで自分に言い聞かせるような言い方……。

 


本当は「君の心の中」を分かっていて、

言い聞かせが必要なくらいには、「僕」の心も動いていたってことなんだろうか。

 

 

 

 

2番の「私」の視点。


「私」から見た「あなた」は、きっといつもいろんなことを複雑に考えているように見えたんだろうな。

「私」にとっては、単純に見えることも。

 


いつも空を見上げている「あなた」と「私」は、きっと見ている場所が違くて、

 

「いつか疲れた時 前を向いて私を見つめてくれるかな」

そう願ってしまうほど、「あなた」が「私」を見つめてくれることは一度もなかったのかなと思うと切ない。

 


「あなたは全て失って 望んでいた未来は このまま壊されてしまうのに」

この「望んでいた未来」は「私」にとっての、だよねきっと。

 


「僕」が望む未来と

「私」が望む未来は異なっていて、


「僕」が望む未来を手にすることで

「私」が望む未来は壊れてしまう。


「君」が「僕」の心を奪うのは「少しだけ」なのに

「あなた」は「私」の全てを奪い去る。

 


こっ……こんなにシンドいことがあるだろうか……いやない…………(反語)

 


しかもMVの中の「私」は、この時に微笑むんですよ……なんでそんな…………私で良ければいくらでも抱きしめてあげたい…………

 

 

 

 

後半にある「僕」と「私」それぞれの

「でもなんで?」という自問自答。

 


「夢」を選んだ「僕」は「君」のことを思い出して「君」を選ばなかったことを後悔しているのに対して、


「あなた」を思い出にすることすらできないと思っていた「私」には、手を差し伸べてくれる人がいた。

 


ここの部分、一見すると今までの描写と相反するように感じるけれど、だからこそいいなぁと思う。

 


自ら望んで選んだ道だとしても、ひとつの後悔もないなんてこと、きっとないし、

全て失ったと思ってもそこで終わりなわけじゃない。

 

 


ラストの「空見上げたまま 歩き出した」のところ、

 

自ら選んだ道のてっぺんを見据えているような前向きな描写にも感じるし、

「君」との別れに対して零れ落ちそうになる感情を堪えるために「見上げた”まま”」なのかなとも感じた。

 


でも、どうだろう。違うかな。

「僕」は泣かないような気もするな。


ひたむきに「夢」を追う「僕」の姿が

歌詞太郎さんと重なってしまうからか、なんとなくそんな気がする。

 

 

 

 


ひとつの曲に対して、こんな吐き出さずにはいられないほどのドデカイ感情を抱いたの初めてかもしれない。


とんでもない曲を作ってくださいました。

ほんと。

 

「君住む街へ」おかえり編

 

伊東歌詞太郎さんのワンマンLIVEツアー2019 

「君住む街へ」阪名東編 ~マイホームタウンへ~

 

大阪なんばHatch、名古屋DIAMOND HALL、東京豊洲PITで開催された

3公演に参加して来ました!

 

 

 

 

 

おでかけ編はコッチ↓

yu-s3829.hateblo.jp

 

 

 

もともと東京だけ参加のはずだったのに、気づいたら大阪と名古屋にもいた。あれ?

でも北海道公演に参加したとき直感で「これは行かなきゃ」と思っちゃったからさ?

 

いや~直感、大正解。

 

 

 

 

 

 

 

北極星

「Intro」から、ドラムの音をきっかけにこの曲のイントロにそのまま繋がるライブならではのアレンジが堪らなく好きなんだよなぁ。

ツアー本編ではそれがなかったから尚更、流れが分かった瞬間の「来た…!!!」という興奮は一入だった。

 

ツアー直前の立命館でのライブの最後にもこの「北極星」を歌っていて、それがまるで「ここからツアーが始まるんだ」と言われてるようでとても昂ぶったのを覚えている。

 

というか、この曲くるたび毎度泣きそうになるのをどうにかしたいんだけれど、たぶんもうどうにもならないんだろうな笑

 

 

あと東京公演、出て来たとき「あれ、いつもと雰囲気違うな…?」と思ったら、やっぱりお化粧と髪型セットしてらっしゃった…!!

 

個人的にはいつものノーメイク&無造作ヘアーが好きなんだけれど、ご本人曰く「ちょっとだけカッコイイ、ちょっとだけビジュアル系」な お姿も新鮮で良きでした。

 

メイクをするに至った経緯を「DVDにもできるくらい解像度の高いカメラを入れたから」と言い訳するように話す歌詞太郎さん、かわいかったなぁ…笑

 

 

 

☆It's all right!

この曲はもう問答無用で楽しい。

手拍子して、声出して、こんなん楽しくないわけない。

 

歌詞太郎さんもめーっちゃくちゃニコニコしてて楽しそうで、良かったねぇ良かったねぇという気持ちになる。

 

最後のフェイクが本当に自由で楽しそう。

 

 

 

☆つながって

1番のサビと同時に、客席に突如大きいゴムボール?的なものが登場。

 

私は絶賛 野鳥の会の真っ最中で歌詞太郎さんのお顔しか見てなかったので最初ボールの存在に気が付かなくて、レンズの向こうの彼が近づいてくるボールを追いかけて殴ろうとしている目線や動きに「?????」となっていたのはココだけのハナシ笑

 

ボールは赤とか黄色とか緑とかすごくカラフルで、ぷよぷよを意識しているのかな?と思ったりもした。

 

や~~~それにしても、ボールを追いかけて楽しそうにパンチしたりキックしたりしてる様子があまりに無邪気で可愛すぎて眩暈がした。

 

札幌公演で「お金(ガッポリ👌の手振り付き)が入ったんで阪名東の演出はいろいろやってみたい」的なこと言ってた人が選んだのがこのゴムボールぷわぷわするやつて…………………………………

 

いや可愛すぎか???????

 

可愛すぎか?????????(2回言う)

 

 

伊東歌詞太郎、罪深い。

 

 

名古屋はゴムボールが風船に変わっていた。

ゴムボールよりも制御の効かない風船に振り回されてわちゃわちゃしてるの可愛すぎて心臓が苦しいです。

 

 

東京はおっきい風船の中にちっさい風船がいくつか入ってて、しばらくぷわぷわしたあと突然割れて中から小さい風船が出てくる、というものだった。

パン!パン!と景気良く割れてくからスナイパーでもいんのかと思ってちょっと笑ってしまった。

 

3公演とも演出ちょっとずつ変えてきてくれたの有り難いな~~~楽しかった!

 

 

 

☆惑星ループ

 

ゴムボールぷわぷわで既にもう瀕死だったのに、ココに来て惑星ループて。

 

完全にノックアウトされた。

 

お馴染みのフレーズで一斉に手をクルクルさせる客席を見てニコーーッと満面の笑みを浮かべながら一緒にとぅっとぅるしてた。

 

とぅっとぅるしてたよ伊東歌詞太郎……。

 

「可愛い」と思う感情以外すべて消失したかと思うくらい、ただただ頭に浮かぶのは

か わ い い

の4文字だった。

 

 

 

☆MC

 

「回を重ねるごとに拍手が大きくなってきてて、それがすごくあたたかくて。

 

手拍子とかリアクションっていうのは、音楽が伝わったときに自然と沸き起こるものだと思うから、嬉しい。本当にありがとう」

 

って、そんなこと言われたらずっと拍手していたくなってしまうから困るな。

 

彼が魅せてくれる最高の音楽に対して返せるものが拍手くらいしかないからいつもそれを精一杯やっているけれど、そう思ってくれているなら嬉しいなと思った。

 

 

 

東京公演。

毎度毎度この最初のMCで感極まってしまって、でも泣けない(彼曰く涙腺が崩壊している)状況に、スタッフからも「いつ泣くんですか」みたいなこと言われる、と冗談めかして話していたのだけれど。

 

なんかね、その「泣きたいほど心が震えているのに涙は出ない」という状況、分かるなぁと思ってしまうから私はあまり笑えなかった。

 

 

私も少し前までは、というか歌詞太郎さんのライブに参加するようになるまでは、あまり泣けない人間だった。

どんなに感動する小説を読んでも、映画を見ても、心にはいろんな感情が渦巻いているのに涙は出なくて。

 

今は歌詞太郎さんのライブ以外でも、ふとしたときに涙腺が緩んでしまうことが多くなったのだけれど、だからといって心に抱く感情は今までと変わりない。

 

だから涙なんて、出ても出なくてもどっちでもいいと私は思う。

 

世の中には涙を流しながら薄っぺらい言葉を吐く人だってたくさんいる。

 

でも彼は、どんな気持ちでステージに立ち、私たちに感謝の言葉を紡いでくれているのか、それは涙なんか流さなくたって十分伝わってくる。

 

だからそんなに「涙が出ない」ことを気にしなくてもいいのになぁ。

 

 

 

☆さよならだけが人生だ(大阪)(東京)

美しかった。美しかった。美しかった。

あまりの美しさに涙が出た。

 

照明の演出、神では?????

 

オレンジの間接的な光から始まって、

二番の伴奏が入ってくるとこで一気に背中側から青い光がぶわあって上がってくるの本当に最高だった。

鳥肌立った。

 

 

☆その暖かな手を(名古屋)

変えてきた…やっぱりセトリ変えてきたよこの人…

 

全身を震わせて歌う姿に圧倒されて棒立ちで見てしまった。

 

「本当に歌が好きだ」のとこ、ボリュームのつまみ上げたかと思うくらい力強くて長かった。

 

 

 

☆365

手紙のように、現れては消えていく歌詞の演出が素敵だった。

「愛してる」という言葉をこんなにも力強く歌う人がいるんだな。

 

「うまく注げるかしら」のとこ、ちゃんと花嫁の顔してた。

憑依型アーティスト恐るべし…

 

 

ちょうど少し前の「ぼくラジ」で

「1番はこれから何年も一緒に過ごしていく夫への気持ち、2番はこれまで何年も何年も一緒に過ごしてきた家族への気持ち。”愛してる”なんてなかなか言えないけれど、言えなくなるかもしれないけれど、”ありがとう”も”愛してる”も根本は同じ」という話をしていて。

 

そういう気持ちで彼が歌っているから「愛してる」がまだよく分からない私の心にも響くのかな、と思った。

 

 

 

☆約束のスターリーナイト(大阪)(東京)

ずるいよなぁ不意打ちなんだよなぁ。

 

東京公演、最後のロングトーンの伸びが凄まじかった。

永遠に続くんじゃないかと思うほど。

 

 

 

☆小さなころから

「蹴り続けた石が消えたマンホールが

見えないものを見ようとしていた夜空が」

のところ、

あの時の彼の目には石もマンホールも夜空も、見えていたような気がした。

 

そこから続く

「何回も君のこと助けてきてくれた」の時の表情。

今にも泣き出しそうな顔で笑うからこっちが泣いてしまった…。

 

人との繋がりとか、家族とか、愛とか、そういうものを感じられる選曲の流れだった。

 

 

 

 

 

☆MC

 

音楽と人格は切り離せない。

 

それぞれ別だっていう奴もいるけど、

どんなにいい音楽やっててもステージ降りてクスリやってたら嫌だろ。女泣かせてたらクズだなって思うだろ。

 

関係なくなんかない。

 

俺はいつなんどき、盗撮だろうが盗聴だろうが、されたって構わない。

伊東歌詞太郎の家に盗聴器仕掛けてみろ?!みみ~ぽん~って声しか聞こえないからな?!」

 

って言ってて、それはそれで別の需要があるのでは……なんてことを思った(コラ)

 

 

そして彼はこうも言っていた。「音楽業界を信じている」と。

 

彼の尊敬する人は信じていないと言ったそうだけれど、音楽業界にも「人」はいる。

「人」がいるなら、信じられる、と。

 

 

「今年中にメジャーデビューは無理だけど、

それは決して後ろ向きなことじゃない。

 

今ここにいるのは

”伊東歌詞太郎”と”伊東歌詞太郎の音楽”を信じてついてきてくれてる人たちだと思うから。

 

その人たちのためにも、

ちゃんと”伊東歌詞太郎の音楽”を大切にしてくれる人のところにいくよ。」

 

 

 

 

 

☆アストロ

「そんな気持ちを込めてこの曲を歌います」ってMCからの流れで始まったんだけど、

それ聞いてからだとめちゃくちゃ沁みた……

 

彼が時折、挑戦的に見上げる視線がやっぱり好きだ。

 

 

 

☆ワールドランプシェード

いやもう、歌詞がエモい。

 

buzzGさん、良い曲作り過ぎでは…?

すごいなぁホント……

 

「ワンコードでその存在を確かめたくて鳴らすよ」

のところで左腕をバッ!と真横に伸ばすのがめちゃくちゃかっこよかった……

 

 

 

☆からくりピエロ

ツアーが進むごとにどんどんアレンジが変わっていくのが楽しかった。

 

終盤の一緒に歌うところ、定番だけどやっぱり声出せるの嬉しいな。

 

 

 

ラピスラズリ

ギターと向日葵、それと夜空のイラストがとても印象的だった。

今後動画に…なるのかな?

 

おでかけ編のセトリにはなかったから聴けて嬉しかった。

 

「世界が好きだ」と歌う伊東歌詞太郎はこんなにも尊い……

 

 

 

 

 

☆MC

 

大阪だったかな。

「語弊を恐れずに言うと」と前置きしてから彼はこう続けた。

「音源のアストロが下手に聴こえた」と。

 

「音源は記録芸術。

でも自分は瞬間芸術を生きているから、過去のものはどんどん下手になっていく。でもそれが素晴らしいと思う。」

 

自分で自分の音源を下手っていう人、初めて見た。笑

 

でも私も、下手とは思わないけれどライブで定番の曲はやっぱりライブが一番だな、とは思ってしまう。

「ICSFL」とか「僕だけのロックスター」とか、ライブが楽しすぎて音源だと少し物足りなく感じる気持ちは、正直ある。

 

ライブver.とか売りません??あーでも結局またすぐ次のライブがよりよくなるからそれすらも意味なくなるか……

 

うん、やっぱりライブに行くしかないな。笑

 

 

 

☆真夏のダイヤモンド

この曲はやっぱり楽しくなってしまうんだよな~~~!

今後のライブでもぜひ定番曲に入れて欲しい…!

 

 

 

☆革命トライアングル

全身でリズムをとりながら激しく歌う姿がめちゃくちゃカッッッッコよかった…

歌い終わり、乱暴にマイクを口元から離す動作がカッコ良過ぎて見るたび息を呑んでしまう。

 

 

 

ムーンウォーカー

手拍子がほんとに楽しい。

「すれ違う」とこでいつも身体をクルッと後ろに向けて「すれ違っちゃう」の、好き。

 

 

 

☆I Can Stop Fall in Love

タオル~~~!

サビのとき、「ジーザス!ジーザス!」とかの掛け声が後ろのスクリーンにポップな書体で表示されててかわいい~~~~~!となった。

 

 

 

☆magic music

☆帰ろうよ、マイホームタウン

この2曲が来ると、もう終わっちゃうのかぁ…と少し寂しい気持ちになってしまう。

でも彼が楽しそうに幸せそうに歌ってくれるから、それ以上に楽しいなって気持ちの方がやっぱり勝ってる気がする。

 

 

 

☆パラボラ~ガリレオの夢~

もう何度も何度も聴いた曲だけれど、どれだけ聴いても色褪せないし聴き入ってしまうから本当にすごい。

 

最後の「死ぬほど冷たい空を越えて」の「越えて」のところ、

上げてくアレンジ最高に良かった。

 

 

 

☆僕だけのロックスター

「今日のライブが最高だから来れた人、良かったね!!」

 

東京公演、そんな叫びから曲に入ったのだけれど、ちょっと他人事みたいな言い方にふふっとなってしまった。

でもほんとに、本当にそう思う。来れて良かった。

 

手拍子に力入っちゃっていつも終わったあと手の平が痛いんだよな。笑

 

歌詞太郎さんはアンコールからバンドメンバー紹介まで、終始めちゃくちゃ楽しそうだった。

 

 

東京公演のアンコールには5公演キーボードを担当されたハナブサさんもしれっといらっしゃっていて笑、

歌詞太郎さんは「えーなに来てくれてるんですか~!喜」なんて言ってたけれど、

 

それ見て、こういうの なんかいいなぁ~と思った。

 

このライブを作り上げるために本当にいろんな人が関わっているんだよなぁと改めて感じた。

 

 

 

 

 

グッズの話。

 

大阪、名古屋とアンコールでパーカーを着て来た彼は、

「こうしてグッズのパーカーを着て出てくるけれど、グッズを買えとはまったく思っていないから」

と念押すように話していた。

 

今回のツアー、私はまったく売り切れに遭遇することなく欲しいものが買えたのだけれど、

これって、当たり前じゃなくて もの凄いことだ。

それだけたくさんたくさん、考えてくれたってことだから。

 

 

でも「キャパと同数のグッズ持ってくのはかなり強気だって、いろんな人に言われるんだ。本当だよ?」と

困ったように話す彼を見ていると、少し切なくなった。

 

「グッズ売り切れました、ありがとう」じゃなくて、「買えない人いたんだ、ごめんね」って言わせてしまうの、やっぱりツライ…

 

買えなかった人に心を向けるのは、すごく「歌詞太郎さんらしい」なと思うのだけれど、

そこを気にしすぎると苦しいんじゃないかなって、心配になってしまう。

 

100人いたら100人が満足に欲しいものを買えるように手配をするのって、本当に本当に大変なことだと思う。

 

99人が満足したと言う声よりも、1人の不満が彼に「ごめんね」と言わせてしまうことを悲しいと思ってしまうのは、私だけじゃないと思うんだ。

 

次は「グッズ完売、おめでとうございます」って言えたらいいな。

そういう気持ちをもって、声に出してくれる人が増えたらいいな。

 

こんなに素晴らしいライブを魅せてくれているのに。こんなに楽しいライブを創ってくれているのに。

 

彼が謝る姿、もう見たくないな。

 

 

 

 

 

このツアー中、彼はずっと「芸術の神髄に触れたい」と言っているけれど、

なんかもう「伊東歌詞太郎」という存在そのものが一つの「芸術」だな、と思った。

 

突き詰めすぎて本当に歌詞太郎さん自身が芸術になってしまったんじゃないかと、今日までのライブを見ていてそんなことを思った。

 

 

「ライブを日常にしたいと思っていた。

ライブなんてせいぜい2時間程度。

だから毎日4時間5時間、歌を歌えばそれが日常になる。

 

でも1人で歌ってるときとライブで歌ってるときはやっぱり違う。

音楽が好きだなって気持ちも楽しいって気持ちも変わんないのに、じゃあ何が違うのかって、

それは笑顔見せてくれたり、泣いてくれたり、手拍子してくれたり、拍手してくれたり、

そういう”あなた”がいないんですよね。

 

だからやっぱりライブは”特別な日常”なんだなって、ツアーの最後にしてようやく分かりました」

 

東京公演、始まって最初のMCだったかな。こんな話をしてくれた。

 

私にとって、日常を積み重ねた先にあるご褒美がライブだから、それはやっぱり特別なもので。

だから彼にとってもその「ライブ」が「”特別”な日常」であることが、すごく嬉しいなと思った。

 

 

 

「今までのライブを礎にして、最高だった今日のライブすらも礎にして、もっともっといい景色を”あなた”と一緒に見に行きたいです」

 

捌ける前の最後の言葉。

 

後ろまでちゃんと声が届いていることを確認してから、マイクなしで伝えてくれた言葉。

 

今回のツアーをずっと見てきたから、その言葉にはものすごい説得力があった。

 

彼の背中についていけば、今日よりももっとすごい最高の景色を見せてくれるんだろうなって、本気で思う。

 

 

「君住む街へ」おでかけ編

 

伊東歌詞太郎さんのワンマンLIVEツアー2019 

「君住む街へ」

福島、宮城、福岡、静岡、長野、群馬、北海道の

7公演に参加して来ました!

 

 

 

 

 

改めてこう並べて書いてみると、西へ東へ北へ南へ、

いろんなとこに行ったなぁ~!

ツアー初日はまだ8月だったなんて、ビックリだ。

 

一週おきに全国各地へと飛び回る日々が終わってしまうことに若干の寂しさを感じつつ(お財布的にはだいぶヤバイけど)

参加したときの感想殴り書きメモの供養をしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

2019年8月31日(土)

<福島>郡山HIPSHOT JAPAN

 

どんなライブになるんだろうって、ワクワクしつつもちょっぴり緊張していた記憶がある。

 

イントロ流れて手拍子が始まってバンドメンバーが入ってきて。

そして最後に歌詞太郎さんが出てきたときのあの一気に体温が2度くらい上がるような高揚感は何度ライブに参加しても変わらないなと思った。

 

メンバーが全員登場すると演奏が一旦止まり、改めて彼の「声」から始まるのが本当に最高。

 

ライトがミラーボールに当たって会場全体が星の海みたいになっていた。

 

 

2曲目のIt's all right!は早速、手拍子&コーレスで参加できる曲。

セトリ最高~~~!!

 

「ここはどこだ!」のとこで地名を叫ぶのはライブ恒例。

 

「恋ってやつも同じようなもんだ。みんな好きだろう」のとこでガッツリ中指立て太郎さんでした()

初っ端から飛ばしてるな…好き……

 

 

印象的だったのは「記憶の水槽」

当時は、動画が上がってからまだ1,2回しか見てなくて「綺麗な曲だなぁ」くらいにしか思ってなかった。

だからライブで儚く切なく苦しげに歌う彼の姿が衝撃的で目が離せなくなった。

 

帰ってからめちゃくちゃ延リピしたな…。

 

右頬に添えるように手を当て、

左手はマイクスタンドにそっと沿わせ、

そして何よりあの表情。

 

いや、あの表情なんなん…?

 

どこで、どこでそんな顔を覚えて………

 

 

あとはなんといっても新曲「真夏のダイヤモンド」

この日発売されたばかりのCDに収録されている+コーレスが必要な曲をセトリに組み込む伊東歌詞太郎、控えめに言っても最高なんだよな。

 

「バイブス出すんで感じたら1・2・3・4!って叫んで!」という、とんでもない無茶振りするやんと思ったけれど、分かりやすい曲調だったことと会場全体のノリと掴みが良くていきなり大成功したの、めちゃくちゃアツかったな…!

 

 

 

☆MC

 

「素晴らしいライブにする

今日のおかげで明日はもっといいライブになる」

 

これは彼に出会った頃からずっと思っていることなのだけれど、こういう風に言い切るところ、好きだなと思う。

 

別に大袈裟でも見栄を張ってる訳でもなくて、

そうなることが必然だと信じているから迷いなく言葉を紡げるのだろうし、

”必然”にできるだけのことを、きちんとやってきているんだろうな。

 

そこに溢れる、音楽に対する圧倒的な自信。最高。

 

私自身は基本的に自信のない人間だから、彼のそこがすごく眩しいし憧れる。カッコイイなぁと思う。

 

 

 

 

 

2019年9月1日(日)

<宮城> Rensa

 

☆Tonight

やっぱりライブで聴くこの曲は圧倒されるな、と思った。

彼の声が目一杯響き渡る空間て、なんか良いな。

 

赤く浮き出す首筋の血管に一瞬ドキリともしたけれど、歌いきった彼の顔がとても清々しくて嬉しくなった。

 

 

 

よだかの星

背中側から当たるピンスポ。

そこから段々とオレンジの照明がついていき、音と共に一気に全体の照明がつく。

 

あの演出、とても良かったな…

 

 

凄かった。

自分でもよく分からないけれどすごく泣けた。

 

よだか が歌詞太郎さんと重なってしまって。

 

私は初めてこのお話を読んだとき、悔しさと寂しさを感じた。

よだか は何も悪くないのに、鷹の理不尽な言葉に傷付けられたよだか がどうして星になる道を選ばなければいけないのだろう、って。

 

このお話が伝えたいこととはズレた感想だと承知の上だけれど、そう思ってしまった。

 

よだか が星になったことで兄弟は悲しんだと思う。

でも鷹はきっと嗤ってる。それどころか、もうよだか のことなんて忘れているかもしれない。

 

よだか が自らの意思で星になることを選んだのは分かっていても、もっと他の道はなかったのかなと思わずにはいられなかった。

 

私がそんな風に思っていたから、以前「よだか に共感できる」という彼の言葉を聞いたとき、すごく不安になったのを覚えている。

いつか1人で、よだか みたいに消えてしまうんじゃないかって。

 

 

 

☆TRAIN&TRAIN

この曲は…………………………自分で思っていた以上にダメだったみたいだ。

 

イントロだけで涙が溢れてきた。

パブロフの犬的な、たぶん、そんなアレだ。

 

ツアーの時はもう環境も変わってからある程度 日が経っていて、自分の中では過去のことになったと思っていたのに。

 

歌ってすごいね。

あの時こと、一瞬でぶわあぁっと思い出した。

 

どれだけこの曲に救われただろう。

 

彼は優しい顔で、大丈夫だよって言うように、すごく穏やかな表情で歌っていた。

その顔を見て、また涙が止まらなくなった。

 

自分は、本当に自分自身の感情に疎くて。

 

基本が能天気だから、いつも「まぁ大丈夫」って思ってる。

だから他人から「ツライでしょ、無理しないで」そう言われて初めて

「自分が無理をしている」ことに気づく。それくらい、鈍い。

 

仕事からの帰り道、この歌を聴いて毎日泣いていた時期があった。

辛いとか悲しいという自覚はないのに、この歌を聴くと何故か涙が出た。

その状況が異常であることは流石に分かったから、「自分は結構疲れているのだなぁ」という、ぼんやりとした自覚があった。

 

もし、その自覚すらもなかったら、私はたぶん壊れていたんだろうな。

 

 

 

☆Heeler

ライブでは初聴き?

いやそんなことないか?どっかで聴いた気もするな…(どっちだ)

 

「あなたが笑うなら僕は悪でいい」

そういうの、好きなやつ……

 

舞台の曲だからCDにはならないのかな…?

配信限定でもいいので…ください………何卒………

 

 

 

☆ピエロ

アンコール1発目のこの曲で、丸々一曲、片足立ちで歌うチャレンジを試みる歌詞太郎さん。

 

集中できるのかな…と思ったけれど流石のバランス感覚で見事成功!

 

このとき、私なんもしてないのに妙に達成感があった笑

 

 

 

☆MC

 

「昔に書いた曲は時間が経つと同じ気持ちで歌えないんじゃないかと思うかもしれないけれど、今も変わらず歌える。

たぶん僕は変わらない気持ちしか歌詞にできないんじゃないかな」

 

 

 

 

 

2019年9月16日(月祝)

<福岡> DRUM LOGOS

 

最初の4曲。

 

やばい、今日今までと全然違う、と思っていたら

歌い終わるやいなやバンドメンバーに「やばいね!」とオフマイクで言っているのが聞こえ、

「えっ」と思っていたら明けのMCで開口一番、

 

「やばいね!!もう見えた。今日は見えるのが早かった…!」

と歌詞太郎さん自身が興奮気味に言っていて、それな…!!?となった。

 

 

 

☆Tonight

サビを歌いながら客席とメンバーを見渡し、マイクにキス。

さらに上を向いて投げキッス。

愛してる、とかも叫んでた気がする。

 

あの、あの歌詞太郎さんが。アイシテル。

 

ビックリし過ぎて記憶アヤシイけど、この日はめちゃくちゃ「降りてきてた」んだろうなぁ…

 

 

この日は今回のツアーの中で1番整番が良かったこともあってかなり前の方だったんだけれど、

間奏中もずーっと下向いて笑ってるのが見えてニコニコしてしまった。

 

 

この日は福岡に住むフォロワーさんをお誘いして一緒に参加。

まさに「君住む街へ」だな~とか思っていた。笑

 

福岡はずっと、いつか訪れてみたいなと思っていた街だから来れて良かった!

ライブ前後にしっかり観光もできて大満足。ありがたや。

 

 

 

 

☆MC

「同じチケット代で、最前と最後列じゃ見え方は違う。

でも高いレベルの芸術を見せれば最前も最後列も変わらず楽しませられるんじゃないか」

 

その心意気がロックだなぁと思った。

 

後ろは後ろで、盛り上がってる会場の雰囲気が見えるから良さはちゃんとあると思う。

最前の景色って、私は体験したことないんだけど一体どんな感じなんだろう。

 

個人的には、会場真ん中あたりにある段差の一列目が一番好きだな。笑

 

 

 

 

 

2019年9月29日(日)

<静岡> LIVE ROXY SHIZUOKA

 

☆真夏のダイヤモンド

いつのまにかノーヒントになってた。

バイブス出すんで~とかのヒントもなく、でもちゃんと盛り上がってて、

こういうツアーならではの変化いいなぁと思った。

 

 

☆MC

 

「”芸術は爆発だ”という言葉があるけれど、僕はこれだけだと不十分だと思う。

“芸術は爆発、のちに再生だ”

 

積み上げたものを壊して、もっかい作っていかなきゃならない。

音楽は、過去とおんなじようにやったって意味がない」

 

そう思っているから、彼の音楽は”進化”していくのだな、と思った。

 

 

あと、

「この日はラグビーの試合があった影響で人生で一番ハイタッチした日だった」

という話もしていた。

 

 

 

 

 

2019年10月5日(土)

<長野> NAGANO CLUB JUNK BOX

 

☆MC

 

「音楽の女神だか王様だか神だか分からないが、芸術の本質と今は目が合っている気がする。

そんな時にライブをやれること、歌を聴いてもらえることが嬉しい」

 

”芸術の本質と目が合う”という表現の仕方がとても印象的だった。

それって、一体どんな感覚なんだろう。

 

女神だか王様だか神様だかに例えよそ見をされたって、彼ならば全力でこちらを向かせることができるのだろうな、と思った。

 

  

「手紙に『この手紙は読まれないと思いますが』とか『読んでも読まなくてもいいです』みたいなことが書かれてる。

お客として参加するライブでは何万分の1とかで、自分ひとりが声出したり手を上げたりしなくたってこのライブは成立するんじゃないかって思ってしまうけれど、

ステージに立つと、その一人一人の手拍子だったり声だったり笑顔だったりがすごく嬉しい。

 

でも強要はしたくない。突っ立ってたっていい。

来てくれさえすれば、それがすごく嬉しい」

 

私が手拍子したり声出したりするのって ぶっちゃけ自分が楽しいからで、

「ライブ盛り上げなきゃ」とか「自分一人いなくたって」みたいな小難しい気持ちを抱いたことがないのだけれど、

その自分の行動を「嬉しい」と言ってもらえるのはやっぱり嬉しいな、と思う。

 

 

「歌を歌うことが好き。ライブも好き。

じゃあその二つは何が違うのかって、ライブは来てくれたお客さんがいることで、ほんと奇跡みたいな瞬間が訪れるときがあるんだ。

その二度と同じことはないその瞬間が好きなんだなって」

 

  

アンコールでは、いつもの2曲に加えて「君が代」を歌ってくれた。

 

いつもリハとか声出しのために歌ってるらしくて、

「意外と難しいんですよ?」と、どこがどうツラくなるかの解説が始まる。笑

 

いろんな人を思い出させる歌い方で歌ってくれていたけれど、

どんなに高くても声、出るのすごい。

 

君が代」歌詞太郎さんに歌って欲しいなぁ。

 

 

 

 

 

2019年10月14日(月祝)

<群馬> 高崎clubFLEEZ

 

☆1 night

ステージ前方にあった箱(?)に乗って客席を煽る姿が最高にロックだった。

背高いし腕長いから天井に拳ついてた…

 

 

 

☆Tonight

「”今夜”が1番、最高だから!!!」

 

そう、叫んでいた。

全身を震わせて魂で歌を歌っていた。

 

 

 

☆I Can Stop Fall in Love

途中、柴田さんのギター演奏みてめちゃくちゃ笑顔に、もうすんごい笑顔になっているときがあった。

かわいい……………………………

 

 

 

☆ピエロ

アカペラのときにピンスポで、サビに入って一気に明るくなる演出すごくよかった。

 

 

 

☆MC

 

「”最新のライブが最高のライブ”って、言うのはすごく勇気のいることだと思う。

でも今、自由自在に歌が歌えるようになって怖いものはないから、できると思ってる。

 

今日とおんなじものは二度とできないから。

 

2000%の力でライブをやるためには70%のライブは捨てなきゃいけない」

 

 

この日のフェイク、凄かった。

めちゃくちゃ進化してるなと思った。

 

 

「汗かかない。新陳代謝が悪いんでしょうね」

 

って言ってたけど、首筋すごい汗かいてた。

額からも汗が流れてた。

それくらい、一生懸命だった。

 

 

「少しでも手ェ抜いてるって思ったら殺してもいい。

実際に殺してもいいし、心の中で殺してもいい」

 

衝撃的な言葉だった。

 

でもそれくらい、彼が本気で音楽をやってるってことが伝わった。

それまでも十分伝わっていたけれど、例えではなく本当に彼は”命をかけて”音楽をやっているんだな。

 

凄い。凄いよ………………………

 

 

「1人でも音楽はできるけど、聴いてくれる人がいるともっと素晴らしいものになるってよく知ってるから、これからも一緒に作っていってほしい」

  

「ツアーには始まりと終わりがあるけど、ツアーが終わったあともまたすぐライブをするから。

僕はずっとずっと音楽をやっていくから」

 

そうやって何度も言葉にしてくれるのが嬉しいよなぁ。

 

 

アンコール最後の「僕だけのロックスター」が始まる前の言葉が好き。

 

「声を出してくれてありがとう。

手拍子をありがとう。

笑顔をありがとう。

来てくれてありがとう」

 

 

 

 

この日は会社の同期を誘って参加した。

わざわざ群馬まで一緒に来てくれて本当にありがとう…

 

CDで聴いた曲調からはライブハウスが想像できない、と言っていた彼女だけれど、

終わったあとは「いい意味でCDと全然違うね、ライブすごいロックだね!」と楽しんでくれたようでホッとした。

 

 

 

 

 

2019年10月20日(日)

<北海道> 札幌PENNY LANE24

 

☆TRAIN & TRAIN

「作ってから気づいたけど東京以外の人はそんな電車乗らないんだよね。

でも曲に込めた気持ちは変わんない。

その人が抱えてる辛さをわかってあげることって難しいなって思う」

 

曲が終わったあと、そんな話をしていた。

 

 

 

☆MC

 

the pillowsさわおさんが

「音楽業界は信じてない、でもお前らは信じたいよ」

と言っていた。

 

でも音楽業界も”人”の集まりだから、信じられる人がきっといるはずだと思う。

僕は”音楽業界を信じたいし、聴いてくれる人も信じたい”」

 

いろんな”人”を見てきただろうに、それでも”人を信じたい”と言ってくれるんだな………

 

信じてくれる彼を裏切るようなことは、これからも絶対したくないな。

 

 

 

北海道の思い出で、

Suageのスープカレー→味噌ラーメン→牡蠣8コ

を1日で食べたという話をしていたのだけれど、いやいや………

 

歌詞太郎さんの胃袋は宇宙なの??すごすぎない???

 

確かに、北海道は美味しいものいっぱいあるもんな。

 

たくさん食べる推しが好きだ………………………

 

 

 

この日は小・中学校からの付き合いがある地元の友人3人を誘って参加した。

旅行も兼ねてとはいえ、はるばる北海道まで………本当にありがとう。

 

今はもう住んでるところもそれぞれで仕事の休みもなかなか合わないから、

こうして4人揃って遊べるのは本当に久しぶりで楽しかったなぁ。

 

 

 

 

今回のツアーはいつもの友人と参加したり、初めての友人を誘って参加したり、一人で参加したりと様々だったけれど、

こうしていろんな人といろんな場所に行けるきっかけにもなって本当に楽しかったな。

 

 

今回のツアーですっかり遠征にも慣れたので笑、

また次のツアーが楽しみだな!

 

 

 

⭐︎SET LIST⭐︎

 

1.パラボラ~ガリレオの夢~

2.It's all right!

3.つながって

4,1 night

(MC)

5.記憶の水槽

6.からくりピエロ

7.阿吽のビーツ

8.Tonight

(MC)

9.雨ニモ負ケズ

10.小さなころから

11.HEAVEN

12.よだかの星

…Heeler、TRAIN & TRAIN

(MC)

13.真夏のダイヤモンド

14.ムーンウォーカー

15.I Can Stop Fall in Love

16.magic music

17.帰ろうよ、マイホームタウン

(アンコール)

18.ピエロ

19.僕だけのロックスター

 

 

SSW19

2019年11月9日(土)

大阪城野外音楽堂で行われたSSW19にて、

伊東歌詞太郎さんのステージを見てきました。

 

 

 

 

この日のライブも本当に最高だった。最高に楽しかった。

 

でも、こんなにも悔しいのは久しぶりだ。

この日のステージを見られたのが、あの場にいた人たちだけだなんて。

 

 

 

会場はその名の通り、大阪城公園の中にある野外ステージ。

駅から出たら真正面に大阪城がドーンと綺麗に見えたの、テンション上がったな。 

 

会場に入る際、入場口のすぐ近くにあるバックステージに繋がる扉が少し空いていて、そこからギターの練習をしている彼の後ろ姿が見えた。 

 

中段の真ん中辺りの席に腰を下ろし、一息ついて会場をぐるりと見回した私は、上野恩賜公園の野外ステージを思い出していた。

 

yu-s3829.hateblo.jp

 

 

この日の天気は晴天。

昼間は動くと少し汗ばむほどの気温だったが、陽が落ちてくるに従いだんだんと今が11月であることを思い出させるように気温は下がっていった。

 

歌詞太郎さんが登場したのは18時頃。

その頃には辺りはだいぶ暗くなりステージにはライトが灯っていた。

 

 

直前に演奏していた方が捌けると、入れ替わるようにふらっとステージ袖から歌詞太郎さんが登場。

 

いきなりステージの前方に立ち、確かめるように短く声を出す姿を見て、

 

アカペラやるつもりなのかな?

弾き語りフェスだけどアカペラしちゃうのかな?

歌詞太郎さんらしいな

 

なんて微笑ましく思ったりしていた。

 

 

そのあとは、もちろんギターのチェックも。

ツイキャスのときなどに最初に弾いてるあのメロディーだけで一気にこちらのテンションが上がる。

 

全て完璧なことを確認してから一旦捌け、

それからしばらくして再びステージに登場。

 

 

 

1曲目は「北極星」だった。

普段聴いているのよりもかなりアップテンポに感じた。 

 

彼は左脚を軸にして右脚を組んで座り、右腿にギターの身体部分を置いて固定するような形で弾いていた。

うーん、文字で書くとまどろっこしいな笑

 

 

ギターを弾きながら歌を歌う彼を見たのは初めてだったけれど、

首を揺らしたり軸にしている左脚でリズムを取ったりしている姿を見て、

ギターでさえも、この人は全身で音を奏でているのだな、と思った。 

 

間奏では常に唇を「んむっ」と内側に入れていたけれど、あれは癖なんだろうか。他のとこでも見かけたんだよな(かわいい)

 

楽しそうに、時折笑いながらギターを弾いている姿に胸が熱くなった。

 

 

1曲終わるといきなり「楽しさがプラスオンッ!!」とだけ叫んで客席が一瞬「??」ってなってたの、ちょっとおもしろかったな。 

 

『歌を歌うことはもちろん楽しいけれど、ギターを弾くことで楽しさがさらにプラスオンされてる!』と遅れて解説。

 

見てれば楽しそうなのはめちゃくちゃ伝わってきた。

 

 

『いつも来てくれてる人、ありがとう。

はじめましての人は、名前だけでも覚えて帰ってください』

そう簡単に自己紹介してから2曲目の演奏が始まった。 

 

 

「さよならだけが人生だ」

弾き語りで聴きたいな、と思っていた曲だから嬉しかった。

いつもの、美しく芯のある歌い方が大好きなのだけれど、ギターを弾きながらアツく歌うのもまた違った良さがあるな、と思った。

 

 

 

『生きてたら辛いこととか苦しいこととか一杯あるよね。僕はそんな時、この曲を歌って乗り越えてきました。』

 

 

そんな言葉のあとに弾き始めたのは

雨ニモ負ケズ

 

 

前奏で何の曲かを理解した瞬間、フラッシュバックのように上野のときの光景が目に浮かんだ。 

 

あの時も確か同じ曲順で、でもあの時は出だしの声が、こちらが動揺するほど震えていて。

 

落ち着かせてから歌い出すことだって出来たはずなのに、それをせず、そのまま歌い出した彼を見て馬鹿みたいにボロボロ泣いたこと、今でもハッキリ思い出せる。 

 

今まで彼は、一体どんな気持ちで、どれだけこの曲を歌ってきたのだろう。

 

あの日から、もうすぐ2年が経つ。

 

 

 

『今日このステージを見たとき、上野の野外ステージを思い出したんですよ。こことすごく似ていて。

でもあそこで歌った時、僕は少し歌いづらい状態だったんですね。

歌を伝えたくてマイクなしで歌ってみたら、全然響かなくて。

人って意外と音を吸うんですよ。やっちまったなぁと思った。

だから今日、この後もう一度チャレンジさせてください』

 

覚えている限りのニュアンスだけど、こんなようなことを言っていた。

やっぱり、彼もあの日のことを思い出していたんだなと思ったら心臓の奥がキュッとなった。

 

でも、そうだよね、思い出すよね。

本当にそれくらい似ていたから。

あの日あの場にいた人たちは、みんな思い出していたんじゃないかな。

 

 

 

続けて歌った3曲目は

「帰ろうよ、マイホームタウン」

 

あぁ、もう。

本当に、あの日を思い出してしょうがなかった。

 

「あぁ寒いな、でも平気」

 

そう。あの日も、とにかく寒かった。

でも彼の歌を聴いているときだけはその寒さが気にならなかったんだよな。

 

最後の「ららら」

ちゃんと彼に聴こえていたと思う。

あの日も、彼に届けたくて精一杯声を出したな。

 

 

 

演奏が終わると、もどかしげにギターとピックを置きステージ前方に。

 

 

ステージの縁ギリッギリに立った彼が大きく息を吸い込み歌い出したのは

 

 

『また会えたら あなたのこと思うよ

その涙も笑顔も見せてくれて どうもありがとう

また会いたい あなたにまた会いたい

夢のようなこの”夜”(この時はSSW、と早口で言っていた)

魔法は解けないだろう?』

 

 

 

息を呑む

 

とはまさにこういうことを言うんだな、と思った。

 

永遠のようにも、一瞬のようにも感じる時間だった。

 

長い両腕を左右に大きく広げ、彼は全身で音を奏でていた。

 

 

彼の歌う姿を見ていて、いつも「全身で音を奏でているみたいだな」と思うけれど、この時は「みたい」じゃなかった。

 

本当に、彼の全身から音が鳴っていた。

 

細く長くしなやかに動くその手足を目一杯使って歌う彼自身の身体は、まさに楽器そのものだった。

 

 

凄かった。

 

圧倒された。

 

 

あんなにも衝撃を受けたのに、それを上手く表現できないのが悔しくて堪らない。

 

違うんだ、こんな、こんな簡単な一言で済むようなものじゃなかったんだ。

 

 

見て欲しかった。

彼を応援する全ての人に、この日の彼を見て欲しかった。

 

あの日と、全然違ったよ。

違ったことが嬉しくて、涙が出そうになった。

 

野外でもこんな風に、こんなにも彼の声は伸びやかにどこまでも響くのか。

 

これが彼の本当の”声”なのかなって、そう思ったら身体が震えた。

 

 

『ありがとうございました、伊東歌詞太郎でした!

名前だけでも、名前だけでも覚えて帰ってください!』

 

 

そう叫んで駆け足で舞台袖に帰っていく後ろ姿を、半ば呆然としながら見送る。

 

姿が見えなくなる直前、ガッツポーズしてるように見えたのは気のせいかな?

 

 

こんな、こんな情報過多なステージを、こんなにもあっさり見せてしまうなんてズルすぎる。

 

 

「伊東歌詞太郎」という人はとんでもないな。

自分はものすごい人を応援しているのだな。

 

そう、改めて心から感じた日になった。