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しがないオタクの感想置き場

Live Classics Vol.2 ~Bright symphony~

 

2021年12月25日(土)に開催された
「Live Classics Vol.2 ~Bright symphony~」に
参加してきました!

 

 


今回の会場になっていた

Grand Maison ORENO by俺のフレンチ


公式サイト見たときから思っていたけど、

今までも、そしてこれからも、

恐らく自発的に足を踏み入れることはないだろうな

という雰囲気のお店で終始ソワソワしっぱなしだった。

 

 

大手町の駅中で最寄りの出口になかなか辿り着けず散々ウロウロしまくった結果、

開場から15分ほど遅れて到着したのだけど、

私が着いた時点でお店の前に立っているスタッフさん以外で周りに全ッ然人がいなくて、

本当にココで合ってるんか…??とものすごく不安になって何度も会場名を確認してしまった。

 

いつものライブだと駅や会場付近には必ずと言っていいほど

「ぜったい目的地同じだな」みたいな人たちがチラホラいるから、

仲間たちの気配を感じ取れないとこんなにも心細くなるものなのか……

なんてことをしみじみ思ったりしながらも、

意を決して店前に立つスタッフさんに声を掛け、無事お店の中に入ることができた。

 

 

鮮やかな赤のふかふかした絨毯が敷かれた階段を上がって案内された席に言われるがまま座ったけれど、周りがもう既に粛々とお食事されてる方ばかりで

「あれ私、何しに来たんだっけ」と一瞬自分を見失いそうになった。

 


こういう時、素直に「わ〜素敵」と思えたらどんなに良いだろうかと思うけれど、

どうしても「おもしろいな」という感情が先行してしまうの本当に良くない。

 

やたらキラキラした高級そうな器には一体何がのるんだろう……

と思ってたらまさかのパン置き場だったり、とか。


ホットコーヒーを頼んだら小ぶりのワイングラスみたいなので出てきて

(なるほどこれがオシャレというやつか……)と思いながらも

熱くて持てないので冷めるまで待ったり、とか。


まだ6割ぐらい水が入ってる状態でも

スタッフさんが恐ろしく早い気配りで すぐさま注いでくれたり、とか。


ステージ横でときどきファイヤーしてたスタッフさんは

一体何を作っている人だったんだろう、とか。


綺麗な格好に身を包みシレッとした顔でお食事してるけど、

ここいるのみんな伊東さんのオタクなんだよな……とふと思ったり、とか。

 

目に映るもの全部が新鮮な出来事ばかりで もちろん緊張はしたけど、

それも含めてやっぱりおもしろくて貴重な経験だったなと思う。

 

 

〜食べたものたち〜

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……という、しょ〜もない前置きはこのくらいにして肝心のライブの話。

 

 

座席は、まさかのステージど正面で。


近いな…とは思っていたけど、

ライブ始まったら本当に目眩がするほどの距離で……


これ来年分のチケ運もだいぶ使ってないか??と思ったりもしたけど、

滅多にない機会なのでしっかりと記憶に焼き付けてきた。

 


前回のクラシックライブは配信で見ていたのだけど、

生で聴く楽器の音ってやっぱり最高にいいな……好きだ。

 

子どもの頃はよく祖父にクラシックコンサートとか連れて行ってもらったりしてたのだけど、

当時はなんにも良さが分からずスヤスヤ気持ちよく寝てただけなの、

めちゃくちゃ贅沢でもったいないことしてたなと今になって思う。

 

 

ライブハウスでやるようなドラムやベースの音が直接お腹に響くようなライブも大好きなんだけど、

耳にスッと馴染むピアノやヴァイオリンの優しい音で聴くライブも、また違った良さがあって好きだ。

 

というか「クラシックアレンジ」ってのがもう、

そんなん最高に決まってますやん、みたいなやつだもの……


音楽に関しての「アレンジ」って言葉、

大大大好きなのでもっといろんなアレンジの曲聴いてみたいな〜!

 

別の方がやってるのだとラテンアレンジとかも結構好きなんですよね……どうですか(どうですか)

 

なんかこう、

おっきなコンサートホールとかで会場全体に歌詞太郎さんの声と音が響き渡るような、

そういうライブもまた見てみたい。

 

 

今回、歌うときは基本ずっと目を閉じたまま歌っておられたのだけど、

アンコールの「帰ろうよ、マイホームタウン」の「ラララ」のときだけは

しっかり目を開けて客席を見ていて。


「まだ声は出せないけど、心の中で歌って」って声をかけて私たちの代わりに歌う歌詞太郎さんを見て、

声を出せないってなんてもどかしいんだろうと痛いほど思った。

 

声が出せていた頃は、

歌詞太郎さんが歌って、私たちが歌って、最後に全員で一緒に歌う、という流れがあって。

今はその流れの全部を歌詞太郎さんが一人でやっているけど、

最後のパートの前に「一緒に」って言ってくれていたの、とても印象的だった。


側から見たら「一緒」もなにも、

ずっと歌詞太郎さんが一人で歌っているだけなのだけど、

「声を出したいけど出せない」というこちらの想いを分かったうえで、

それでも心の中で歌っている声は届いてるのかなと思えて嬉しかった。

 


あと、自分が思ってる以上に「百花繚乱」が好きだなってことに改めて気付いた。


オリジナルは、曲調はもちろん「力強さの中にどことなく切なさがある」雰囲気が大好きなんだけど、

アレンジになることで「力強さ」と「切なさ」のバランスが普段とは逆になって「切なさの中に力強さがある」印象になっていたの、すごく良かった。

 

「一人では人はとても弱いけど僕らならどんなことがあっても負けない」
「僕らの願いは空を越えてまだ見ぬ明日の世界変えていく」

という歌詞、

今この世界に対して歌詞太郎さんが改めて伝えたいことなのかなって思ったらめちゃくちゃグッときた。

 

というか、とんんんんでもなくいい歌詞じゃないですか?

この歌詞、誰が書いたかご存知ですか??

伊東歌詞太郎さんっていう方なんですけど……

 

歌詞太郎さんの根底にある想いが、曲を作ったときからブレずにまっすぐあるからこそ

今でもこうやって響くのだと思うから、やっぱりすごい人だ。

 

 

アニソンパートの一曲目、最初に聴いたときは分からなかったんだけど

後で調べたらゆるキャン△の曲だったのね……!

前職でうっっすら関わりあったのに不勉強すぎる……反省。

明るくて元気が出る曲で、歌詞太郎さんにもめちゃくちゃ合ってたなぁと思った。

 


それと忘れちゃいけないイヤモニ…!
今回イヤモニしてらしたのが個人的にテンション爆上がりポイントだった。


曲が始まる前にちょいちょい気にする素振りを見せたりとか、

トークのたびに邪魔そうに外したりとか、

なんかそういう姿が本当に好きなんだよな……


いやほんとになんだろうなこれ…

キモチワルイんだろうなという自覚はあるけど好きなものは好きなんだ……

 

 


それにしても、今の状況ってすごく皮肉だなとぼんやり思った。


少し前は歌詞太郎さんが物理的に声を出すのが難しい状態だったけど

今はもうそれを越えて「からだ」も揃った万全の状態だというのに、

今度は世の中の状況的にお客の方が声を出すのが難しい状態になるなんて。

 

何にも気にせず縛られず、遠征したりライブしたりできる日が本当に早く来てほしい。

 

 

 

 

 

MCで、

 

思い通りに歌が歌えるとか、もうそういう次元じゃない。

今日はこの身体がどんな歌を歌うんだろうって、僕自身も楽しみにしてる。

みなさんとおんなじ感覚ですよ。

 

という話をしていたんだけど、すごく衝撃だったし興味深かった。


「思い通りに歌が歌えるとかいう次元じゃない」って、

めちゃくちゃサラッと言ってたけど、それもの凄いことじゃない……!?


初めて歌詞太郎さんの歌を生で聴いたときから

「身体中が音を奏でる楽器みたいだな」という印象は抱いているんだけど、

つまりはそういうこと(?)なんだろうか……


確かに、この日のライブを見ていても

曲が始まるとカチッとスイッチが切り替わるような、

明らかに空気が変わったなと肌で感じることは今まで何度もあったけれど、

そうか…本当に何かが「降りて」くる、みたいな感覚なんだろうか……

 

凡人の私がその感覚を理解するのは難しいし、あんまり考えすぎると

「え、つまり歌っているのは歌詞太郎さんだけど歌詞太郎さんではない……?????」

って宇宙猫の顔になってしまうので、

こういうのは「考えるな、感じろ」スタンスでいるのがいいんだろうな……

などと思ったりした。

 

 

あと、

タイアップがずっと欲しかったけどなかなかもらえなかった……という話もしていて。


今年のタイアップはそのほとんどがカドカワさん繋がりだと思うんだけど、

そのきっかけになったのは小説を書いたことなのかな、と個人的には思っていて。


小説は、歌詞太郎さん自身が書きたいと思って挑戦されたことだけど、

それが巡り巡って1番大事な音楽にも繋がっているのかなと思うと勝手に嬉しくなってしまう。

 

「無駄なことは一つもない」という歌詞太郎さんの言葉にちゃんと説得力を感じるのは

こういうところもあるのかもしれないなと思う。

 

 

会場の話題に触れるたび「レストラン、ではなくグランメゾン」という言い方をされていたんだけど、

正直私は「グランメゾンてなんぞや」レベルにいる人間なのでその違いが全然分からなくて。

 

あとでグーグル先生に聞いてみたけど、どうやら

この「グランメゾン」という言葉は和製フランス語、つまりフランスでは使われていない言葉で、ミシュラン3つ星クラスのフレンチレストランを表す言葉として日本で定着しています。

ということらしい。

残念ながら私には定着していなかった……

 


アフタートークで「恵比寿のロブションに行った」という話をしていて。

 

私が「ロブションってなんぞや……」と思っていたことは置いといて、

あの雰囲気のお店(あとで調べた)にわざわざ予約とって一人で行く伊東さんも、

そのことで地方局の女性アナウンサーにマウントとる伊東さんも。


なんかすごい、好きだな……って思った。

この人のこういう捻くれてるとこ、堪らなく好きなんですよね……

 

 

 

絶対言われるんだろうな〜〜〜とは思っていたけど、

案の定「クリスマスなのになんでこんなとこいるの?」が発動したので笑ってしまった。

 

私は超絶ポジティブなオタクなので
「クリスマスなのになんでこんなとこいるの?笑」は、
「クリスマスなのにこんなとこ来てくれてありがとう」の意だと勝手に解釈してる。

 

ツアーのときも言ってたけど

「痛くないハラ探られたくない」ってのが、なんかほんと……

あ〜いろいろ言う人いるんだなぁって思うとシンドくなる。


クリスマスに表立って見える予定がないと勘繰られるって、なんなんだろうね……

あなたには関係ないんだから放っておいてくれと思ってしまう。


ライブをやってくれるのは嬉しいことなのだけど、

そういう背景があるのかと思うとちょびっとだけ複雑な気持ちになる。

 

私はいつ伊東さんの「ハラが痛く」なってもいいと思ってるけど、

仮に「痛く」なっててもクリスマスは意地でもライブをやりそうだな……という気はした。


そしてこの先もクリスマスライブをやるたびに

来た人たちに「なんでいるの」と言うんだろうな。笑

 

それはそれでおもしろいから、

また来年も「なんでいるの」を聞きにいけたらいいなと思う。

 

 

 

 

 

〜 set list 〜

北極星
百花繚乱
ピエロ

◆MC

さよならだけが人生だ
記憶の箱舟
真珠色の革命

◆MC

──────

SHINY DAYS/亜咲花(ゆるキャン△OP)
Theater of Life/鈴木このみ(デカダンスOP)
残酷な天使のテーゼ/高橋洋子(新世紀エヴァンゲリオンOP)

──────

パラボラ〜ガリレオの夢〜
magic music

◆encore
帰ろうよ、マイホームタウン(ピアノ)